幽霊屋敷の秘密
幽霊屋敷の秘密
日本のとある田舎町、山間にひっそりと佇む一軒の古びた屋敷があった。その屋敷は「呪われた家」と呼ばれ、町の人々は誰も近づこうとしなかった。
「あの家に足を踏み入れた者は、決して戻ってこない」
そんな噂を聞いた高校生の翔太(しょうた)は、好奇心に駆られ、友人の健(けん)と真由(まゆ)を誘い、屋敷の調査をすることを決めた。
「どうせただの古い家だろ?」
健が鼻で笑う。
「でも、本当に呪われていたら……」
真由は不安げな表情を浮かべた。
「大丈夫、怖かったらすぐに帰ればいい。」
翔太は軽い気持ちで言った。
そして三人は、夜の屋敷へと向かった。
***
屋敷の門は半壊し、庭には枯れた木々が風に揺れていた。月明かりが屋敷をぼんやりと照らしている。
「うわ、雰囲気やばいな。」
健がつぶやく。
「やっぱりやめようよ……」
真由は怯えたが、翔太が先に進んでしまったため、仕方なく後を追った。
玄関の扉は、まるで彼らを誘い込むかのように、わずかに開いていた。
「……入るぞ。」
翔太がドアを押すと、ギィィ……と不吉な音を立てて開いた。
三人は屋敷の中に足を踏み入れた。
***
屋敷の内部は、埃まみれの家具が並び、かつての豪華さを思わせるものだった。しかし、異様な静けさが漂っている。
「うわ、誰かの家って感じがするな……」
健がつぶやく。
「当たり前じゃない。ここには昔、家族が住んでいたんだから。」
真由が言った。
「その家族が、どうなったか知ってるか?」
翔太が懐中電灯を照らしながら言う。
「一家心中したんだ。」
「え?」
真由と健は息をのんだ。
「父親が狂って、妻と子供を手にかけたらしい。それ以来、この屋敷では夜になると足音が聞こえたり、誰もいないはずの部屋から話し声が聞こえたりするんだ。」
「やめてよ、怖い……」
真由が翔太の腕を掴んだ。
その時――
「……コツ……コツ……」
二階から足音が響いた。
「おい……」
健が息をのんだ。
「誰か、いるのか?」
翔太が懐中電灯を二階に向けた。
しかし、そこには誰もいない。
「気のせい……じゃないよな。」
健が震えながら言った。
「行ってみよう。」
翔太は慎重に階段を上がった。
二階の廊下には古い絵画が並んでいた。その中に、一家の肖像画があった。
「この人たちが……?」
真由が絵に手を伸ばした瞬間――
「やめて……」
か細い声が聞こえた。
「え?」
三人は凍りついた。
「誰か、いるの?」
翔太が震える声で尋ねた。
その時――
ドアが一斉にバンッ!と閉まった。
「うわあああ!」
三人は悲鳴を上げた。
廊下の奥の部屋から、黒い影がじっと彼らを見つめていた。
「逃げろ!!」
翔太は叫び、階段を駆け下りた。
健と真由も必死で後を追った。
玄関の扉を開け、外へ飛び出した。
そして振り返ると――
屋敷の二階の窓から、白い顔の女がじっと彼らを見つめていた。
三人は二度とその屋敷に近づかなかった。

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