トイレの花子さん

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トイレの花子さん

トイレの花子さん

学校に伝わる一つの謎。「トイレの花子さん」の話を知らない人はいないだろう。夜の学校の次世界のような黒暗な大三段目のトイレ。そこに花子さんがいると言われている。

今日、一人の女子中学生が、好奇心に駆られて花子さんを呼ぶことにした。名前は明香。家族は鬼が大好きで、実際にもたくさんの怪談を教えてくれていた。

「トイレの花子さん。いますか」

明香は鼓を叩くようにドアを三回たたいた。しばらくしても音はなく、悪まで風が湧き込むだけだった。

しかし、明香が心を落ち着けようと私がを向けたその時。黒暗なトイレの水流す音が湧き、誰かの気配を感じた。

「だれ…いま、いたの…」

明香が怯えていると、トイレのドアの一つがきしゃきしゃと音をたてて握られた。しかし、開いたものの、そこには誰もいなかった。

学校のトイレには、その場の気温がぐっと下がり、背筋がざわっとした。現実と怪談の境界が混ざり合っている感覚だった。

とつぜん、開いているドアから大きな陰がすべるように出てきた。そのあと、明香の視界が振れる。骨ばっている事だけがわかった。

「イッ…」

明香は何が起こったのかわからないまま、足を動かし始めた。逃げないと…しかし、体が動かない。

いきなり強い風が吹き上げ、鏡の中に明香の顔とまっしろなフォルムが映った。そして…

「アアアアアアアアア!!」

明香のさけびきが学校中に響き渡った…

突然、トイレの中に響く足音。誰かがゆっくりと近づいてくる音がした。カツ、カツ、カツ。明香の心臓は爆発しそうだった。

「やばい、逃げないと…」

しかし、彼女の体はまだ硬直して動けなかった。冷たい汗が額から流れ落ち、足は震えていた。ふと、鏡を見ると、そこには彼女自身の姿ではなく、古びたセーラー服を着た少女が映っていた。

「…見つけた」

その瞬間、鏡の中の少女がニタリと笑い、スッとこちらへ手を伸ばしてきた。明香は反射的に後ずさり、ドアを開けようとしたが、ドアはびくともしなかった。

「開けて…お願い…!」

必死にドアを叩くが、まるで外の世界と隔離されたかのように、誰の声も聞こえない。まるでこの空間が異世界に変わってしまったかのようだった。

「ここから…出られないよ…」

背後から囁く声。ゆっくりと振り返ると、そこには血の涙を流した少女が立っていた。顔は青白く、唇は紫色。髪の毛は長く濡れたように垂れ下がり、まるで井戸から出てきた幽霊のようだった。

「い、いや…いやぁぁぁぁ!!」

明香は叫びながら、力を振り絞ってドアを開けようとした。その瞬間、ガタンッ!と大きな音とともにトイレ全体が揺れた。電気がチカチカと点滅し、壁には不気味な赤い手形が浮かび上がる。

「ここに…いちゃ…だめ…」

突如、別の声が聞こえた。今度は優しく、穏やかな声だった。ふと周囲を見渡すと、トイレの一番奥の個室が少しだけ開いていた。そこから小さな手が見えた。

「早く…こっちに…」

迷う余裕はなかった。明香は必死に体を動かし、その個室のドアを開けた。中には、まるで時が止まったかのような空間が広がっていた。そして、そこには、一人の少女が座っていた。

「あなたは…誰?」

少女はにっこりと微笑んだ。そして、優しく言った。

「私は…花子さん。」

明香の心臓が止まりそうになった。しかし、目の前の花子さんはどこか悲しげだった。

「ここは…もうダメなの。早く出ないと…あの子が来る。」

「あの子…?」

突然、トイレ全体が激しく揺れた。そして、鏡の中の少女がこちらを睨みつけていた。

「ダメ…行かせない…!」

花子さんは明香の手を掴み、トイレのドアを勢いよく開けた。明香は力いっぱい走った。廊下を駆け抜け、階段を降り、一気に校門へと向かった。

「早く!外に出て!」

花子さんの声が聞こえた。明香は振り返らず、そのまま学校を飛び出した。

気がつくと、外の空気が冷たく、いつもの夜の町が広がっていた。あの不気味なトイレは、もう遠くにあった。

「助かった…?」

そう思ったその瞬間、背後から冷たい風が吹いた。

「まだ…終わってないよ…」

明香は振り向いた。そこには…

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